アフターピルと低用量ピルの効果は特徴が異なります

妊娠を望まない場合に使用される薬として、ピルは誰しもが知っている避妊用の薬です。
ピルは日本では使用している女性も比較的少ないと言われています。

ピルには、高用量と中用量、低用量の3つの種類があり、特に低用量ピルは、ほかに比べてホルモン量を避妊効果を得られる量まで減らしているため、強い副作用が少なく安全性の高さが確認されているものです。
低用量ピルは、排卵抑制や子宮内の粘膜編成による精子通過障害のほか、受精卵の移動遅延・着床障害などに作用し、毎日決まった時間に1錠飲むことで効果を得られます。
万が一、飲み忘れてしまった場合には、その効果が薄れてしまうので、生活パターンに合わせて飲む時間を決めておくことが肝心です。

避妊効果のほかにも、ホルモンバランスを調整する作用があるため、月経不順の場合には28日前後の周期となったり、生理痛や月経過多などの軽減にも効果があります。
さらに、子宮内膜症のリスクの低下や不妊症をはじめ、子宮体がんや卵巣がんの予防、美容面においてはニキビの改善などにも期待が持てるのが特徴です。

低用量ピルのほかに、アフターピルというものがあります。
これは毎日服用するものではなく、性交渉後の72時間以内に女性が服用することで効果が期待できる薬です。
72時間以内という時間的制限があるため、服用する時間によって避妊率が異なり、24時間以内であれば約95%という高い率となっていて、72時間以内の場合には約75%と低くなってしまいます。

アフターピルは、一般的に一時的にホルモンのバランスを大きく乱すものなため、ホルモン量の多い中用量ピルが用いられています。
そのため、低用量ピルよりも強い副作用が生じてしまう可能性が多いので、身体に大きな負担がかかってしまうものです。
副作用には個人差はありますが、吐き気や倦怠感、腹部の痛みなどとさまざまな症状が現れてしまうため、常用は望ましくないと言えます。

二つの効果を理解し症状別に使用する必要があります

低用量ピルとアフターピルは、卵胞ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンであるプロゲステロンの2つの女性ホルモンが配合されていることは同じですが、服用のタイミングと回数が大きな違いです。
卵胞ホルモンは、卵胞を成熟させて排卵と受精に備える働きがあり、黄体ホルモンには妊娠に向けて、受精や着床がしやすい体内環境を整える働きがあります。
この仕組みを活用し、一定のホルモン量を保つことで脳下垂体に錯覚を起こさせ、卵巣刺激ホルモンの分泌が抑制されるので妊娠しない身体となるわけです。

低用量ピルは、しばらく妊娠をしたくないという避妊用に計画的に服用し、服用を止めることでその効果が無くなり妊娠できますが、アフターピルの場合には、コンドームが破れたり望まない妊娠の場合などの緊急用に服用するものなので、用途でも違いがあります。

単に快楽のために、妊娠を避けたいといってサプリメント感覚でアフターピルを服用する方も中にはいるようですが、そのような使い方はせずに、万が一の緊急用として使うものです。
元々妊娠を望んでいない場合には、計画性のある避妊用の低用量ピルを使う方が良いでしょう。

アフターピルは、低用量ピルと同様に婦人科や産婦人科などの病院などで処方されるものですが、身体への負担が大きいことから、処方を断られたりピル自体を取扱ってない病院もあります。
どうしても必要な場合には、事前に病院などに問い合わせをし、確認しておくことも大切です。
また、血栓を作り易くしてしまう特性もあることから、服用を重ねることによってさまざまな病気を引き起こす可能性も少なくはないので、本当に困った緊急用にのみ服用することが最大のポイントです。